冬の贈り物

2026年01月30日 21:06

窓辺の贈り物
ほんのひととき、東大阪の空が冬の魔法を振りまいた。
見上げた視線の先、重なり合うように舞い降りてきたのは、真っ白で大きな牡丹雪。
見慣れた街路も、サロンの軒先も、ぼたんの花がほころぶように優しくおめかしを始めていく。
「あ、雪だ」
その一言が口をつくより先に、胸の奥がトクンと高鳴る。
大人になっても変わらない、この無邪気な高揚感。
冷たいはずの雪が、どうしてこんなにも心をポカポカと温めてくれるんだろう。
たとえそれが、瞬きする間に消えてしまう儚い夢だったとしても。
止んだ後のアスファルトが少し濡れているだけだとしても。
私の心には、さっき見た真っ白な景色がまだキラキラと降り積もっている。
日常の中に舞い込んだ、小さな、けれど確かな冬の贈り物。

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